2022.03.01

“安心・安全”と“効率”の両立にトライし続ける。離島のリゾート『はいむるぶし』の取り組み

はいむるぶし

コロナ禍になってから約2年。壊滅的な打撃を受けていた観光業にも客足が戻り始めているとはいえ、依然として新型コロナウイルス感染への懸念が拭いきれない状況が続いています。出かけてはみるもののどうしても慎重になってしまうなど、以前とは旅行への姿勢が変わったという人も多いでしょう。

受け入れる側である宿泊施設ではどのような取り組みをしているのか。離島のリゾートホテル『はいむるぶし』にオンラインで取材しました。

今回取材にご協力いただいた方々

渡部様
はいむるぶし 宿泊部

「リゾートホテルの客室」に合った除菌対策を模索

 

『はいむるぶし』は、沖縄本島からおよそ400km離れた八重山諸島のほぼ中央、石垣島と西表島の中間に位置する小浜島にあり、約40万平米、東京ドームが約8.4個分という広大な敷地を有しています。世界有数の亜熱帯動植物とサンゴ礁に囲まれ、夜になれば日本一ともいわれる 満天の星空を堪能できる、癒しのリゾートです。

 

2020年1月からの約2年間で、宿泊客の動向はどのように変化しましたか?

 

渡部様「うちの場合、2020年5月は完全休業し、6月から様々な感染対策を取り入れながら再開しました。そうはいってもお客様が急に増えたわけではなく、Go Toキャンペーンなどでようやく外出の動きが戻ってきたかと思えば、感染再拡大で再び集客が鈍化し、また予約が戻ったりキャンセルが相次いだり……その繰り返しです。やはり首都圏で感染者が増えると、こちらにも影響が大きいですね。なかなか予測はできません」

 

そのような状況下でホテル営業を続けていくにあたり、変えたところや意識していることはありますか?

 

渡部様「コロナ禍になって親会社も含め取り決めたのは、“お客様の安心と安全を第一とすること”。2020年5月に休業した約1カ月間で従業員と一緒に感染対策の準備をし、6月から再始動しました。最初の1~2カ月はどうやったらお客様に安心・安全を伝えられるのか試行錯誤していましたが、その中で除菌対策として導入したのが『A2Care』です」

 

 

具体的にどのように『A2Care』を取り入れていらっしゃるのでしょうか。

 

渡部様「『はいむるぶし』では現在、客室に清掃スタッフが入る前の室内除菌用に噴霧タイプの製品を導入しており、置き型タイプとハンディタイプを併用しています。お客様が滞在中に清掃することもあり、荷物などが置かれていることもあるので、部屋の中の状況に合わせて使い分けています」

 

「それとは別に、お客様ご自身が使っていただく用にスプレータイプの製品を客室内に設置しています。減りが早いお客様もいらっしゃるので、ご活用いただけているようです」

 

 

『A2Care』を客室清掃前の除菌に使われているとのことですが、実際に使われてみて、どのように感じていらっしゃいますか?

 

渡部様「噴霧器としてはコンパクトですし、うちの客室は47平米、スイートだと60平米ですので、1個のコンセントから届く距離としても十分です。80~100平米の客室を持つ他の施設でも、1か所のコンセントから一通りの作業は問題ないかなと思っています。コンパクトだけれども、広いスペースに対応できるという点で重宝していますね」

 

手間やコストがかかっても「安心・安全」はぶらさない

 

なぜ数ある除菌対策製品の中で、『A2Care』を採用されたのでしょうか?

 

渡部様「やはり、お客様が最も長い時間を過ごされる客室でいかに安心していただけるかが重要ということで社内検討した結果、噴霧器での除菌が必要ではないかと考えました。客室全体もそうですが、お客様がお帰りになった後のベッドや枕、使用済みのアメニティ類と、細かい箇所までいかに除菌できるかが大きな課題だったんです。そこからどの噴霧器がいいのかといろいろ資料を取り寄せてみたのですが、『A2Care』は噴霧のきめ細かさが決め手でした。噴霧が細かい方が乾きやすく、吹き上げ作業をほとんどする必要がないので、効率化につながっています」

 

除菌対策の導入前後で、現場やお客様からどのような反響がありましたか?

 

渡部様「お客様がチェックアウトした後、客室係が除菌をしない限りは清掃スタッフが入れないことになっており、1部屋にかかるトータルの清掃時間はかなり増えています。従来なら1~1時間半で終わっていた清掃が、2~3時間かかってしまっている状況です。しかも、『はいむるぶし』は広大な敷地を活かした全室コテージ型の施設で、スタッフもカートで移動していますので、もともと一般的な箱型のホテルよりも清掃の時間がかかるんです。除菌作業が入ったことで、現場からすると面倒であるのは間違いないですね」

 

「それでも私たちは“お客様の安心・安全が第一”と掲げている以上、妥協するわけにはいきませんので、コロナ禍になってから2022年のいまも変わらず噴霧器と吹き上げ併用での除菌対策を継続しています。対策についてはホームページにも載せていますし、お客様から直接具体的なお問合せをいただくことは少ないですが、詳細な説明を希望される際にご連絡をすると“そこまでやってくれているんですね”というコメントをいただくこともあります」

 

ゲストの「安心・安全」と従業員の「効率」を両立させる

 

今後改善していきたい課題や、取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

 

渡部様「変わらず除菌対策は重点的に行っていく方針ですので、いかに効率化できるかは引き続きトライしていきます。ハンディタイプを導入したのもその一環でした。今後も新しいアイテムは取り入れていきながら、お客様への安心・安全と従業員の働きやすさを両立していきたいです」

 

「また、お客様に向けては、小浜島ならではの体験プランをより充実させていきたいと考えています。海はもちろん、食材など、海に入らなくても地場のものを楽しめるプランを提供したいですね。海外旅行に行けなくなった方も多いと思いますので、今までとは違った嗜好性のお客様もお迎えしていきたいです」

 

除菌対策による安心を土台に、離島ならではの体験を

 

コストや手間がかかっても、「お客様の安心・安全が第一」という姿勢は崩さずに試行錯誤を続けている『はいむるぶし』。

 

今後この「安心・安全」に加えて、小浜島ならではの体験プランがさらに充実していくとのことで、より一層楽しみですね。

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